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マクロビオティックは、マクロ+ビオティックの合成語である。
語源は古代ギリシャ語「マクロビオス」であり、「健康による長寿」「偉大な生命」などといった意味である。
18世紀にドイツのクリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントが長寿法という意味合いで使いはじめた。
しかし、マクロビオティックはむしろ「思想」に近いものであり、病状などに即して栄養学的にメニューを調整するといった
食事療法とは根本的に異なり、生活そのものを改善するような平和運動を伴った思想が根底にある。
マクロビオティックの考え方
1.穀物菜食
マクロビオティックでは、基本的には動物性の食事は食べません。
人間の歯は、穀物を食べる臼歯が肉を食べる犬歯より7倍も多いです。
これは人間が穀物や野菜をより多く食べるようになっている証拠です。
真に宇宙の秩序(陰陽の原理)を理解して健康体になった人は、たまになら肉を食べても良いです。
それを知らずに動物食ばかり食べると、病気になります。
自然の穀物や野菜の中に人間に必要な物は全て与えられています。
2.陰陽調和
食べ物の陰と陽のバランスを考えて、食事をする事が大切です。
陰でも陽でもない「陰陽調和」した中庸であることがマクロビオティックの目指すべき理想です。
3.一物全体
食材をより自然な状態で丸ごと食べます。
自然の中にできた食物で人間にムダなものは一切ありません。
全て食べることで栄養のバランスがとれるようになっているのです。
大自然の恵みを余すところなく最大限に活用することが、「一物全体」です。
4.身土不二
自分が住んでいる環境や季節に合った食材を中心に食べます。
土壌が作物を生み出し、その作物を食べて人間の肉体が作られます。
すなわち人間はその生まれ育った土から作られたものであり、体と土地は同じものであるということです。
だからこそ人間はその生まれ育った土地でできた食物が一番体に合うのです。
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